これはある精神科の先生のお話です。
家で勉強すると集中力が続かない。
カフェや図書館で勉強した方が集中が持続する、という人も多いはずです。
同じ勉強をするのなら、最も効率的に勉強できる「場所」
で勉強した方が、より大きな効果が得られるはず。
ですから、どこで勉強するのか、とても重要な問題です。
どこで勉強するのが最も効率的か?
結論を話す前に、私の仕事スタイルを紹介しましょう。
私は、朝起きてシャワーを浴びたら、
すぐに机に向かい執筆を開始します。
少し飽きたところで朝食をとり、
集中力の持続する限り、書き続けます。
昼過ぎになると、集中力も途切れてくるし、お腹も減ってきます。そこで、家から外に出て、カフェに移動して、そこで執筆します。
よく行くカフェは四カ所あって、その日の気分によって変えます。カフェでランチを食べた後、3時間くらいそのまま執筆します。
そこで、また集中力が途切れます。
午後の16時くらいに「打ち合わせ」の予定を入れるか、
あるいはジムに行って一汗流します。
その後、また別なカフェで執筆します。
これは、執筆が立て込んでいる時の仕事スタイルですが、
「家」→「カフェ」→「別なカフェ」と、
仕事場所を3ヶ所も変えながら、執筆をしていきます。
そうすると、普通に頑張れば午前中3時間しかできない執筆も、
1日10時間執筆することも可能になります。
キーワードは、「移動」です。
そして、この「移動」こそが、大きな気分転換となり、
集中力の持続の鍵にもなります。
人間の脳の海馬には、「場所ニューロン」という細胞があります。
海馬とは、脳の中で、「記憶」「学習」「情報処理」と
深くかかわりのある部分です。
海馬の「場所ニューロン」は、場所を移動するだけで活性化し、
海馬の働きを高め、記憶力をアップさせ、学習効率、仕事効率を
高めるのです。
歩く。あるいは、いる場所を変える。たったそれだけで、
記憶力と学習効率を高めることができるという、
素晴らしい発見です。
この発見は非常に画期的で、
海馬の「場所ニューロン」を発見した
ジョン・オキーフ博士とその共同研究者は、
2014年度のノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
つまり、カフェや図書館、自習室など、家の外で勉強するのは
非常に効果的な勉強法と言えます。
さらに飽きてきたら、カフェを変えるというのもありです。
あるいは、同じカフェの中でも席を移動すると、
見える風景が変わりますので、
「場所ニューロン」の活性効果があります。
場所を変えながら勉強した方が、
集中力を圧倒的に高めやすい、というのが
脳科学的な答えとなります。
これは中学生の場合、塾の自習室を利用すれば簡単に解決することができるわけですので
今月の期末テストは塾の教室を最大限に利用してください。
6月16日(土)、17日(日)10時~17時で教室を開放します。
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